今回は、立地が悪い飲食店の集客方法について「空吹きチャーリー亭」運営事務局スタッフが解説します。
本日の記事は、
- 立地が悪い場所で飲食店を開いたものの全然お客さんが来ません。。。
- 集客なんてそもそも何をどうしたらよいかわからない。
- あれもこれもは無理!具体的に何をすればよいか教えてください。
という人向けの記事になります。
結論だけ先に言うと、
SNS・Google・チラシ配布の組合せで複合的な広報展開
を行うことで、立地が悪い飲食店でも十分に集客可能です。
つまり「勝ち筋あり」です。
この記事を読むことで、
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では早速、立地が悪い飲食店の集客方法について、深堀解説をしていきます。
Table of Contents
Toggle1 立地が悪い飲食店のメリット
最初に立地が悪い飲食店のメリットについてお話しておきます。
駅から近く、通行量も多く、視認性も良く、何もしなくてもお客さんが入ってくる立地の良い場所は、誰にとっても魅力的ですから、とっても賃料が高いですよね。
もし立地だけで事業が成功するなら、立地が良い場所で開業した人はすべて成功者となりますが、現実はそうはならないのが厳しいところです。
なので、複数の飲食店を運営されている熟練の事業家の方ならいざ知らず「飲食店を始めて開業する人」にとっては、高い賃料の場所でいきなり事業を始めることは、まさにイチかバチかの賭けにでることになります。
反対に、少し立地が悪い場所での飲食店の開業は、
✅家賃などが安いため、毎月の固定費が安く、低リスクである。
というのが最大のメリットになります。
さらに内装改装費や備品費用などについても、空吹きチャーリー亭のような
✅シェアキッチンの活用で初期費用も大幅に抑えること
ができます。
一方で、立地が悪いことから自動でお客さんが来てくれるわけではないため、集客にはアイデアや一工夫が必要です。
でも逆を言えば、
✅アイデアや工夫次第で持続的な集客は可能
となります。
また、立地が悪い場所での飲食店の開業は、むしろあなたの事業家としての能力や資質を高めてくれる絶好の機会とも言えます。
是非一緒に頑張りましょう☆
2 飲食店の集客方法はどんなものがある?
ここ十年のSNSの急伸によって、飲食店の立地選定や認知拡大方法をはじめとした飲食店の経営のノウハウは大きく変わってきました。
特にインターネットが普及する前は、駅前であることが最高の立地と言われてきましたが、SNSが普及してきた現代では駅前であることの優位性がそれほど大きいものではなくなってきています。
このため、SNSを活用することで広告費に多くの金額を割くことができない個人店であっても、そのお店の存在をアピールすることは容易になっています。
これらのことを考えて、集客の方法というものを再検証してみたいと思います。
⑴ SNSの運用という常識
スマホ一つでその場からすぐに発信できること、無料で多くの人に見てもらうことができること、この二点が大きなメリットとなり、ほとんどの飲食店がインスタグラムなどのSNSの運用を始めています。
この手法は、現在どの広告宣伝方法よりもコストパフォーマンスが良く、無視できない存在となっています。
特に立地の悪い飲食店においては、このSNSの運用は最も力を入れるべき手段となります。
また、インスタグラムは特に地図機能との相性が良く、出先での利用機会や突然の会食など、今いる現在位置を元とした飲食店の情報が取得できるため、日々の投稿による効果が望めます。
⑵ Googleビジネスの定着
ほんの数年前までは熱心な投稿者によって盛り上がった食べログという口コミサイトが圧倒的な人気でしたが、現在はそれに変わってGoogleビジネスの情報が一番よく見られていると思います。
多くの人から支持されるポイントは、クチコミ情報で複雑なアルゴリズムに操られた印象のない、シンプルなお客さんたちの体験談が読むことができる点です。
また、地図機能をベースとしたサイトのため、特に食事機会でなくともその近辺を通りかかった際に目に触れることが多く、将来の見込み客となる点も特徴です。
GoogleビジネスのMEO対策※は最低限するべきでしょう。
※Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称で、Googleマップ上で自店舗の検索順位を上げる施策のこと
⑶ 軽視される古典的集客方法『チラシ』
SNSが普及する一方で、昔から利用されてきたチラシ配布という広告宣伝方法は影を潜めているように感じているかもしれません。
しかし、コロナ禍以降、リモートワークなどによる在宅率のアップで、自宅近辺での飲食店の利用機会を増やした人も多く、再び住宅地に位置する商店街などの飲食店が存在価値を見直されるようになりました。
また、広範囲のデリバリーだけでなく、近隣への出前という文化も見直されている時期であり、チラシの配布との相性も良いようです。
そこで、SNSだけでなく、飲食店の半径1キロ内という狭い範囲でチラシを配布することによって、年齢層の高い顧客やSNSでその店舗を知っている人たちへのブースト広告にもなり、存在価値を見直されています。
3 立地の悪い飲食店の集客成功事例
立地が悪いということは、家賃が安いということの裏返しでもあります。
その家賃を低減できた分、その金額をSNSの広告宣伝費に当ててみようと考えるのも有効な打ち手を生み出すチャンスとなるでしょう。
ここからは、SNSをメインとした広告宣伝により集客に成功した立地の悪い飲食店を実例として挙げていきます。
⑴ 開業前からのプロモーション
SNSでの宣伝は、お店が開業してから毎日欠かさず行うものという先入観があると思いますが、お店が開業してからだけではありません。
特に重要なのは開業に向けて準備している時期です。
開業に向けてのプロセスを多くの人に公開することによって、見込み客を最大限に増やしておくことが大事になってきます。
大げさに言うならば、お店を始めるために物件を探しているところから、物件の契約、内装工事のプラン、工事中の様子、看板が取り付けられるところなど、開店までの過程を一つずつ公開して投稿することが有効な手段です。
開業してから投稿を開始するのとでは、その時点で大きく差がつくことは明白です。
オープンする前から知っているという愛着心によりお客様のファン化ができれば、最高のスタートを切ることができるでしょう。
⑵ チラシとSNSでの総合戦略
前述しましたが、チラシとSNSを併用して広告宣伝していくことも集客に繋がる方法です。
それぞれの自宅のポストにチラシが配布され、連絡先やメニューの詳細が見込み客の手元にあるタイミングに合わせて、SNSを発信し投稿を宣伝することで、相乗効果がかなり見込めます。
この手法は、宅配ピザ店がCMを打つ直前にチラシを一気に配布するという施策で有名です。
しかし、その大規模な予算は必要なく、個人店においてもそれと同様の方法が令和の時代には可能になっているのです。
⑶ 瞬発的なクーポン発行
クーポンといえば、折込みチラシやはがき、食べログなどのポータルサイトを印刷して利用するというのが一昔前までの常識でしたが、現在はGoogleビジネスでのクーポン配信やインスタグラムの投稿でもクーポンとしての役割が可能になっています。
これは印刷配布という手間を大きく省いたことになり、瞬発力のあるクーポン発行が可能になったことを意味しています。
仕込みも終わり、16時ぐらいになり急に雨が降ってきた場合、雨の日のクーポンを緊急で発行することも可能で、その店の特徴に合わせた割引やキャンペーンを打つことで、よりリアルな集客戦略が可能になってきます。
特にその日の仕入れに合わせた料理を提供することが可能な店舗はこのスピード感をさらに活かすことが可能です。
4 自分の飲食店にあった集客方法の選択
これまでSNSの重要性を話してきましたが、現代では多くの種類のSNSが存在し、どのSNSに重点を置くか、貴店に適したものを選定することがポイントとなってきます。
現代は様々なSNSが存在します。Facebook、X(Twitter)、Instagramなど、それぞれ特色が異なるプラットフォームが多数あります。
これまでSNSの重要性を強調してきましたが、それぞれの飲食店の特色やターゲット層に合わせて、最適なSNSを選定することが重要です。
SNS選定の際には、ターゲットの明確化が重要で、どの年代や性別、趣味嗜好を持つ人々を主な客層として想定するかがポイントとなります。
例えば、若者をターゲットにするならTikTokの一択になり、30-40代の主婦ならInstagram、50代以上ならFacebookが効果的でしょう。
5 広告宣伝の検証をするPDCA
SNSの投稿やGoogleには広告機能による宣伝が可能となっています。
1000円からでも広告が出せるため、比較的ハードルは低いものです。
しかし、チラシのポスティングやGoogleビジネス、ホームページの運用などを考えると総合的には比較的大きな出費となります。
できる限り効果的に広告宣伝するためには、1000円で集客するというよりは、1000円をかけて一回一回の集客の効果を測定し、分析検証し続けることが非常に重要になってくるでしょう。
投稿内容や検索キーワードの設定により、同じ1000円でも反応が異なってきます。
良い反応が得られるSNSの投稿や検索キーワードが見つかればそれをさらに伸ばしていけば良いわけです。
また、チラシをポスティングした際は何枚の配布に対してクーポン利用は何件あったのか?
SNSやGoogleビジネスの宣伝期間が重なっている時はどのぐらい反応が上がっているのか?など実績を記録して検証してみましょう。
予測して計画を練る、実行する、効果測定する、修正をしてみる、実行してみる、これを繰り返すことで、より合理的な広告宣伝が可能になってくるはずです。
つまりPDCA(Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善))を徹底していくということになります。
まずは、
- ✅1000円のSNS投稿宣伝
- ✅1000円のGoogle広告
- ✅1000枚のチラシ配布
から始めていきましょう。
6 飲食店の集客方法についての参考図書
インスタグラムの運用方法に特化した本をご紹介します。
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すべての業種に当てはまるようなノウハウとして紹介されていますが、飲食店もこの本を総合的に学んだ上で参考にしてみるべきだと思います。
非常にわかりやすく書かれているものです。
空ちゃのきんじょの本棚にも配架していますので、お近くにお越しの際は是非立ち読みにいらしてください。
7 立地が悪い飲食店の集客方法まとめ
「立地が悪い」という言葉は、鉄道や車を利用する人をメインとした人通りが多いか、交通量が多いかという物差しで語られたものです。
しかし現代では、立地が悪いからといって見つけてもらえないという時代ではなく、個人店でもテレビのCMのようにSNSで動画を発信できたり、写真一枚にテキストを入力した画像を瞬時に近隣に配布したりすることがSNSで可能になっています。
言い換えれば、昔の出版社や広告代理店、テレビ局がやっていたことを個人店が実行することが可能になっています。
そのように考えると、立地が悪いということは飲食店にとって昔ほど不利ではなく、家賃が安いから、その分他の戦略を取れると考えるべきです。
立地が悪いことを逆手に取り、適切に合った戦略を練っていくことが重要になり、この成果が出た時は大きな利益となるはずです。
空吹きチャーリー亭では、設備投資の初期費用や家賃などの固定費用を大幅に抑えて飲食店が開業できるレンタルキッチンをご用意しています。お試し利用も可能ですので詳細については、適宜お問合せください。
また、毎月第4日曜日はOPENDAYと日曜フリマです。ぜひお散歩のついでにお立ち寄りいただき、空ちゃの中をご覧になってください。
それでは、明日以降のあなたの活動が、より充実したものになるよう祈っています。
Instagram「@solafuki_charlie_tei」とTwitter「@solacha_jp」も更新していますので、是非ご覧ください。
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