本日は、居心地のいい居場所にする8つの具体策について「空吹きチャーリー亭」運営事務局が解説します。
人が集う様々な活動の場を運営する者に共通した悩みとして
・活動内容は良いと思っているが、1回のみの参加が大半でメンバーが中々定着化しない →サークルの雰囲気の問題なのか、どう対応したら良いかわからないからとりあえず放置 |
といったことを思ったことはありませんか?
そんなこと1度も思ったことが無いという方は、このページは閉じていただいてかまいません。
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今日は、サークルなどで活動するいつもの場を「居心地のいい居場所にする」ための8つの具体策について空ちゃスタッフの独断と偏見で解説します。
先に結論をお伝えしますと居心地のいい居場所にするためには、
「人と人との関係」と「空間の雰囲気」の両方を点検・見直していく必要があります。
そこで、参加者の側の視点から居心地が良いなと思うポイントを
「人と人との関係」について4つのポイントから
「空間の雰囲気」については4つのポイントで解説します。
Table of Contents
Toggle1 人と人との関係が一層深まるとき
居心地のいい居場所にするための要素として、まず人と人との関係について解説します。
場に参加する方の立場に立って考えてみたとき、心の距離がグッと近くなるポイントについてお話します。
1-① 相手と複数の共通点が見つけられたとき
1つ目は、相手との複数の共通点が見つけられたときです。
ちなみにサークルの活動内容そのものやある場のメインのテーマは、当然のことながら興味関心があって参加してくれたんだと思います。
なので、重要なのはそれ以外の点でも共通点が見つけられるかということです。
ということは、要はサークルの活動内容そのものだけの話ではなく、
- 相手の少し個人的な生活のお話も雑談や自己紹介の中で、触れていく。
- そして、現在参加しているメンバーも自分のことを話す。
- そうして、お互いの共通点を探っていくことをやってみましょう。
ただし、当然のことながらしつこく相手のプライベートなことを尋ねるのはNGで、逆に嫌われてしまいますので、程々のサジ加減が重要です。
ということで、無理なく参加してくれた人との共通点を見つけるよう心がけましょう。
場合によっては、自己紹介をワークショップ的に実施するというのも有効です。
ワークショップの技術的な方法については、また別の機会にご紹介しますのでお楽しみに。
1-② 自分のことに興味を持ってくれたと思うとき
2つ目は、人は自分のことに興味を持ってくれたと思うとき、受け入れられたと感じて、居心地が良い場であると思うものです。
なので、コミュニティを作ろうとする場の運営者はその心構えとして、見ず知らずの相手に無関心ではいけません。
相手の考えや行動に興味関心を持つということを心がけたいものです。
しかし、「そうは言っても、性格的にあまり他人に興味が持てないんです…」という方については、表面的な5W1Hの情報(何した、どこ行った)ではなく、心の動きに関する話(楽しい、つい笑ってしまった、これは感動したなど)を引き出せる会話をしてみれば、相手に対して親近感や共感が湧き、多少興味が出てくるかもしれませんよ。健闘を祈ります。
1-③ 攻撃されることが無いと安心したとき
3つ目は、攻撃されることが無いと安心したときです。ここでの攻撃は物理的ではなく、言葉での攻撃です。
人は誰しも攻撃されるとわかっていて、そのコミュニティに参加することはないでしょう。
具体的には否定を伴う発言を避けることを心がけましょう。
例えば「私はこう思う」という人に対して「それは違う。間違っている。」とかを初対面の人に言われたら、気分を害しますよね。
もう二度とこの場には来ないと思うはずです。
なので、やはり今のサークル団体のメンバーに対しては、場のルールとして「否定はしない」や「悪口は言わない」などをサークル参加のお約束として繰り返し伝えることが大切です。
1-④ 何回か参加してようやく気が合うコミュニティと確信できる
4つ目は、身も蓋もない話ですが、やはり何回かコミュニティに参加してもらいようやくお互い気が合うか判断できるものです。
2回目が無いから苦労しているんだよという心の声は重々承知しています。
が、明確に「もう参加のお誘いは結構です」と言われていない場合は、何かの折に「今度、こんなことをやりますのでよろしければご参加ください。○○さんはきっと興味を持つと思います。」と伝えてみてください。
このように伝えれば「自分の興味について関心を持ってくれていたんだ」と相手も素直に嬉しく思いますし、脈がまだつながっていれば、そのうち参加してくれるかもしれません。
人と人との関係なので即席はありません。
2 空間の雰囲気を良くするさりげない工夫
さて後半は、居心地のいい居場所にするために、空間そのものの雰囲気を良くするさりげない工夫について解説します。
2-① 沈黙が気まずくないようにかすかなBGMを
一つ目は、沈黙対策です。初めて参加するコミュニティで、何話して良いかわからず沈黙してしまい気まずいと思った経験もあろうかと思います。
沈黙を楽しむくらいお互いに関係が成熟していれば良いですが、あまり慣れていない人は沈黙に対して「どうしよう。どうしよう。何かしゃべらなきゃ。」と思ってしまうかもしれません。
そこで、沈黙してもあまり気まずい空気にならないように、ボリュームが大きくならない範囲でかすかなBGMがあるとグッと雰囲気が良くなります。(ちなみに、ボリュームをうるさくしては逆効果ですよ。)
また、BGMにはナウシカのオームのような荒ぶる心も鎮静化させる効果もあります。
活動の雰囲気に合う曲について選曲をしてみましょう。
2-② 柔らかな自然光や白熱灯色の光源
2つ目は「光」についてです。
人のこころの心の動きに対して、照明は重要な役割を担います。
オフィスなどの仕事をする場面では蛍光灯の光が集中できますが、コミュニティを育む場合は、蛍光灯ではなく柔らかな自然光や白熱灯色の光源を選択すると良いでしょう。
自然界の光や白熱灯の光は、心を穏やかにし、対人にも穏やかに接しやすくなります。
既存の公共施設などでは、中々白熱灯色の光源は少ないかと思いますが、居心地良い空間をつくりメンバーの定着化を図ろうとする場合、時々、柔らかな自然光や白熱灯色の光源がある場所で活動してみることも良いのではないでしょうか?
2-③ 植物や花をさりげなく配置する
人間は森の中にいた猿から進化した動物としての太古の家の記憶なのか、植物などを見ると無意識に癒されたり、安心したり、居心地が良く感じたりするものです。
活動の場に、少しでも植物や花がさりげなく配置されていると、それだけで場の雰囲気が良くなります。
あまりサークル活動の支障にならないよう
入口や部屋の端に、枝葉が横に広がらない観葉植物などを置いたり
棚にツル性などの植物をさりげなく置くと良いでしょう。
2-④ お茶とちょっとしたお菓子がある
最後にカフェのような居心地良い雰囲気を演出するときに、お茶やちょっとしたお菓子があると小腹も満たされ心が和みます。
ウィズコロナの時代にあって、マスクを外してのお菓子なんて不謹慎と思うかもしれませんが、その場合端にお茶お菓子コーナーなどを設置することも良いでしょう。
程度の差はあるものの人は誰しもお腹が減っているとイライラして、怒りっぽくなる傾向があります。
ちょっとしたチョコレートでもいいので、食べると鎮静効果が期待できますので、ぜひ各々の場で取り入れてみてはいかがでしょうか。
3 空ちゃの活動支援の取組
いかがだったでしょうか?何かお役に立てましたか?
空吹きチャーリー亭では、このようなサークル運営を行う際のよくある悩みについて、少しでも不安を解消できるよう「サークルリーダー研修」を開催しています。
実施してほしい研修については、適宜お問合せください。
また、毎月第4日曜日はOPENDAYと日曜フリマです。ぜひお散歩のついでにお立ち寄りいただき、空ちゃの中をご覧になってください。
それでは、良いサークル活動を!チャオチャオ。
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