皆さん、こんにちは!「空吹きチャーリー亭」運営事務局です。本日は困難を乗り越え、望む未来を手に入れるための心のあり方=マインドセットについて解説します。
マインドセットを理解することで、成長の本質をつかむことができます。
本日の記事は、次のツイート内容を一度でも考えたり、経験したりしたことがある人向けの記事となります。
◼️失敗が怖くて一歩が踏み出せない
◼️自分には才能が無い
◼️壁にぶつかるとすぐ諦める
そんな自分とは直ちに決別をして、自分の能力は何歳だって努力で伸ばすことができると、心に念じましょう!
あなたの望む未来を手に入れるのは、簡単なことに心がけ=マインドセット次第です。— 空ちゃ@学びのサークル会館|公式|空吹きチャーリー亭 (@solacha_jp) January 8, 2023
この記事を最後まで読むことで、次のことがわかります。
- あなたの望む未来を手に入れることができる
- 自分の能力をとことん伸ばすことができる
- 困難な壁にぶつかっても乗り越えられる
この記事の発信元について
では早速、深堀解説をしていきます。
Table of Contents
Toggle1 マインドセットとは
マインドセットの考え方は、スタンフォード大学心理学教授のキャロル先生の著書『マインドセット「やればできる!」の研究』(草思社)で詳細に説明されています。
本記事はキャロル先生のお考えも踏まえ、解説していきます。
▶︎2種類の心のあり方
まず、往々にして世の中の人の心のあり方としては、次の2種類に分かれます。
硬直マインドセット | 自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人 |
しなやかマインドセット | 人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができると信じている人 |
▶︎硬直マインドセット
ではそれぞれを深堀解説しますと、まず硬直マインドセットに生きる人は、能力を固定的に考え、能力はあらかじめ天から与えられた才能とし、いくら努力しても予め与えられた才能の差は埋められないと考えます。
この硬直マインドではテストの点や評価で良い成績が出ることで、自分の価値を証明しようとします。そして一度落第点を取ると、失敗したと感じ、自分は才能が無く人生が終わったかの如く落ち込みます。
そして、努力しても無駄だと考え、最悪その分野から退場してしまいます。
▶︎しなやかマインドセット
一方で、しなやかマインドセットに生きる人は、自分の能力はいくらでも伸ばせると考えます。たとえ天からの才能があったとしても、99.9%は努力で、努力こそが人を成長させるのだと考えます。
テストの点の良し悪しではなく、努力し新たなことを学び習得できたかが重要だという価値観を重視します。
逆に努力を十分にしないで、結果が伴わないことには落胆し、失敗を恐れず積極的にチャレンジし、課題を克服し、新たな学びを手にします。
2 マインドセットの方法
この2種類のマインドセットは心のあり方、信念にすぎないものなので、自分の心がけ次第で選択でき、自分の意思で変えることもできます。
▶︎自分のマインドセットを知る
そのためには、まず自分のマインドセットがどちらのタイプなのか知る必要があります。
そこで次の2つの問いを用意しました。
- Q1 自分の能力はDNAに刻まれた才能で決まっており、努力して多少は伸びるかもしれないが、元々才能がある人にはかなうわけはなく、がむしゃらな努力はみっともない。
- Q2 自分の能力は努力次第でいつでも誰でも何歳になっても伸ばすことができ、今1番になれなかったとしても原因を分析し、課題を克服することで成長することができる。
この記事では「しなやかマインドセット」になるためのお話なので、Q2の気持ちになって欲しいわけですが、自分の心に素直になってQ1を「そのとおり」と思う人は、現時点で硬直マインドセットの心になっています。
もちろん、分野によって違うと考える人もいて、例えば数学などはQ2の心だけど、芸術やスポーツはQ1だなと思う人もいます。
そのあたりは、どちらが良い悪いではなく自分の今の心の状態を素直に受け止めることが大切です。
▶︎しなやかマインドセットにするためには
きっと多くの人は心の中に「硬直マインドセット」を持っていることと思います。
それは日本の社会システム全体が硬直マインドセットを生み出す仕組みになっているので、皆さんが悪いわけではありません。
「お受験」や「就活」という言葉に代表されるように、日本の社会システムではたった1度の試験でその人の才能や人生を評価してしまいます。
たとえ、試験日に体調が悪かったり、うっかりケアレスミスをしてしまったり、たまたま山が当たって点が伸びても、その日の点数が全てでリトライはできない。
たった1度の試験と問題でその子の潜在的能力を測れるわけもないのにです。
そんな社会システムが、日本全体の子どもたちの中に硬直マインド人間を作り出しているため、日本の大多数の人の心には硬直マインドが染み付いています。
そんな状況の中で、しなやかマインドセットに意識的に切り替えるためにはどのようにするべきでしょうか?
①毎日自分に言い聞かせる
まずは、毎日自分に「自分の努力次第でどこまでも能力は伸ばせて、成長できる」と言い聞かせましょう。
そして、自分の努力の末に「成長している自分の姿」や「望ましい未来の状態」のイメージを生き生きと頭の中に描きましょう。
できるわけないなんて悲観的な気持ちは投げ捨てて、毎日お祈りするかのように、自分の成長を願いましょう。
②継続努力から成長体験を積む
その次にするべきことは「継続した行動」です。
昔ラッキーマンという漫画がありましたが、その中に登場する努力マンの名セリフで「1に努力、2に努力、3、4がなくて、5に努力!」というのがありましたが、まずは自分が成長したい、学びたい分野を選び、継続する努力から成長体験を積みましょう。
例えば、本をあまり読まない人はとにかく1冊本を読みきるところから。
新たな活動を始めたい人は、とりあえず月に1回の活動をするところから。
体力を伸ばしたい人は、とりあえず1日100回スクワットに挑戦とかです。
どんなに小さなことでも良いので、努力を継続する行動を起こしましょう。
そうするとその努力はやがて自分の中で成長体験となり、心のあり方が次第に「しなやかマイインドセット」になっていきます。
③ベストをつくしさらに向こうへ
ギャグのような使われ方ですが、TVドラマ「トリック」の上田次郎教授の言葉で、
「なぜベストを尽くさないのか」というセリフがありますが、意外や意外、これがしなやかマインドセット人間に至る最適な問いかけです(笑)。
また、漫画アニメ「僕のヒーローアカデミア」でのお決まりのセリフで、
「さらに向こうへ プルスウルトラ」という言葉がありますが、これは人一倍徹底的に努力し、己の限界を超えていけというニュアンスが込められていると思いますが、しなやかマインドセット人間の格言といえるでしょう。
3 しなやかマインドセットの効果
最後に、マインドセットをしなやかにすることで生まれる効果について説明します。
◆教育面での効果
しなやかマインドセットは、教育面で最も力強い効果を発揮します。
それは、小学校から大学までの子どもの教育課程での効果はもちろんのこと、特に大人になってからの学びにおいても大変重要な効果があります。
それは端的に言って次のような人が育ちます。
- 学び続ける人が育つ
- 失敗しても立ち直る人に育つ
- どんな困難も乗り越える人に育つ
大人になってしなやかなマインドセットが重要な理由は、社会に出れば学校教育では教えられなかった問題にすぐぶつかるからです。
何かを学ぼう、調べようと思っても身近に誰か先生がいるわけではないので、学ぶ方法から自分で考え、行動しなければなりません。
典型的な例としては、お金の教育は日本の教育課程では教わらないので、どのようにお金を増やし、何にお金を使うべきかわからない中でも、家族の生活を守らないといけない状況に追い込まれます。
一方で、既にしなやかマインドセットを身に着けている人は、社会に出ても課題を見つければどんどん自分で調べ、学び、挑戦を繰り返して成長し、壁を乗り越えていきます。
しかし、悲観する必要はありません。
いつでも誰でも何歳になっても、マインドセットをしなやかにすることができ、今日から明日から努力の積み重ねで成長することができます。
◆ビジネス面での効果
しなやかマインドセットはビジネスにおいても次のような有益な効果を生み出します。
- 自ら調べ行動する人材が育つ
- 1人あたりの生産性が向上
- 企業を成長させるリーダーが育つ
かつては日本企業も新人を雇用した際には、手とり足取り教え、じっくり育てる風習がありましたが、今ではもはや即戦力重視となり、手とり足取り教えなくても自ら課題に対して解決策を調べ、行動する人材が求められています。
誰でも入社すれば何かしら自分がこれまで経験したことがない業務に従事するものですが、硬直マインドセットの人材は、プライドがやたらと高く、失敗を恐れるため、新たなことに挑戦しない傾向があります。
また、硬直マインドセット人間は自分より評価が高くなる人を排斥しようとするため、必然的に新たなことに挑戦し成果を上げようとする人の足を引っ張ろうとします。
そうなると、企業全体としては1人あたりの生産性が著しく低下し、しなやかマインドセット人間は転職し、次世代のリーダーも育たなくなってしまいます。
しなやかマインドセットの人材をいかに増やすかというのは、企業経営上重要な問題と言えるでしょう。
◆人間関係面での効果
最後に、人間関係面でしなやかマインドセットは、次のような効果をもたらします。
- いじめ気質や陰湿さが無くなる
- 互いを認め合う友人ができる
- 夫婦円満になる
硬直マインドセットの人は心の中で「人は本質的には変わらない」という思いがあるため、自分と異なる性質の人間を認めようとせず排除しようとし、自分の中での完璧な人間を求めようとします。
そういった傾向は小学生の頃から芽生え始め、自分とは違う考えを持ち、自分とぶつかる人は理解できず、性格的に欠陥があり、自分よりも劣っていると考え、その特性は改善の余地がないため、自分と交わることは永久にないと判断してしまいます。
そして、人間関係がうまくいかなくなると、悪いのは常に相手であると結論付けます。
そのような感情は、それは時にいじめという形で現れますが、それは自分の方が上の立場なんだ、相手は常に自分の下なんだと、すなわち「人間には優れた人間と劣った人間がいる」という価値観が根底に息づいています。
また、夫婦間だとそれは離婚という形で表に現れてしまいます。
一方で、しなやかマインドセットの人は、自分と異なる考えや経験を持つ人とは、その違いを理解しようとし、学ぶ中で、互いに成長し、信頼関係も深まっていくと考えます。
そして、相手とぶつかることは自分と異なる要素を吸収し、更なる成長のきっかけになるチャンスであると考えることができます。
どちらのマインドセットを選ぶかは、自分の選択次第です。
4 マインドセットのおすすめ本
以上が、マインドセットの解説となります。
最後に今一度マインドセットのおすすめ本を再掲します。
この本は、まさに1人1冊持つべき人生のバイブルと言えるでしょう。
空吹きチャーリー亭の「みんなの本棚」にも配架しています。
- 『マインドセット「やればできる!」の研究』キャロル・S・ドゥエック(著)
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明日以降の皆さんの学びの活動が、より充実したものになるよう祈っています。
空吹きチャーリー亭では、日々の学びの活動をサポートし、少しでも皆さんの活動が発展するように応援し、定期的に大人の学び方の研修も実施していきます。実施してほしい研修については、適宜お問合せください。
また、毎月第4日曜日はOPENDAYと日曜フリマです。ぜひお散歩のついでにお立ち寄りいただき、空ちゃの中をご覧になってください。
それでは、今日も明日もレッツスタディ!
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